定額減税がいよいよ始まるけど、給与計算担当者は一体どうすればいいの!?
2024年6月からいよいよ定額減税が始まります。
制度のパンフレットが届き始め、何をすればいいか不安で仕方ないそこのあなた。
まずは、ご自身の会社で使っている給与計算ソフトがどう対応する予定なのかを確認しましょう。
いつ定額減税対応プログラムが手に入る予定かわかれば、それまでに制度の勉強→入手できたら必要な設定にすぐ進めます!
今回の記事では給与計算ソフトメーカー各社の定額減税対応予定をまとめます。
新しい情報が入り次第更新していきますので、定期的に確認してみてくださいね。
各社の対応予定はあくまでも予定であり、変更になる可能性があります。
1度情報を見て安心せずに、制度開始まで定期的に更新されていないかチェックしましょう。
給与奉行の定額減税対応予定
—【4月26日更新】—————————————————————-
下方の各サービス・製品ごとの「こちら」のリンク先のページに、
具体的なプログラムやコンテンツの提供日程などの詳細情報を追加しました。————————————————————————————-
いつも『奉行シリーズ』をご利用いただき、ありがとうございます。
2024年6月から施行される「定額減税」について、対応方針が決まりましたので以下に記載いたします。(中略)
【基本方針】====================
『給与奉行』に登録している「社員情報」をもとに、定額減税対象者の抽出、定額減税額を加味した給与処理等をサービス上で完結できるように機能アップします。
詳細はご利用のサービスによって異なりますので、以下のリンクからご参照ください。
更新日時2024/4/26 FAQ|奉行Netサービス
「詳細は利用しているサービスによって異なる」とのことで、2024年4月26日の更新で各サービスのアップデート(ダウンロード提供)日時・プログラム発送日時が公開されました。
- 給与奉行クラウド
- 給与奉行i11/10
- 給与奉行V ERP11/10
- 給与奉行J 11
以上の4つすべてが、2024年5月14日~15日にアップデート予定(ダウンロード提供開始予定)になっています。
CD版をお使いの方も、5月20日発送予定とのことでしたので安心ですね。
4月30日にはプログラム更新に先行した定額減税ガイドブック(PDF)が公開されるそうなので、こちらも必見です。
給与大臣の定額減税対応予定
2024.4.26給与大臣NXクラウドの定額減税対応版アップデートを完了しました。
2024.4.8給与大臣NX「定額減税対応版」大臣アップデートを公開しました。
定額減税サポート特集|大蔵大臣
大臣アップデートに関するサポート動画とFAQを追加しました。
「定額減税対応版追補マニュアル」「定額減税マニュアル」ダウンロードを開始しました。
給与大臣は、クラウド版/ダウンロード版のアップデートが公開され、完了しているとのことです。
しかしアップデートだけでは定額減税が反映されないので、マニュアルを見ながら設定をするよう注意書きがあります!
サポート動画も公開されていますので、マニュアルとあわせて見ながらやってみてくださいね。
プログラムディスクで更新したい方は、5月中旬発送予定とのことなのでもう少し待ちましょう。
公開されている定額減税マニュアルを読んでおくだけでも、後からかなり楽になると思いますよ。
TKC FXクラウド/PX2/PXまいポータルの定額減税対応予定
給与計算機能を搭載するTKCシステムは、定額減税に完全対応します。
FXクラウドシリーズ https://www.tkc.jp/fx/
PX2 https://www.tkc.jp/cc/system/px2/
PXまいポータル https://www.tkc.jp/pxmyportal/
更新日時2024/2/29 ニュースリリース|TKCグループ
TKCでは、定額減税に対応するという文言はありますがアップデート予定などの公表は見つかりませんでした。
といっても、TKCは税理士・公認会計士などのTKCネットワーク経由でのみ利用できるサービスですので、誰でもアクセスできるページでは詳細情報を確認できない可能性が高いです。
TKCシステムを利用している方は、会員専用ページか顧問税理士・公認会計士に確認してみましょう。
弥生給与の定額減税対応予定
定額減税について、6月からの月次減税事務に対応したプログラムの提供を2024年5月に予定しております。
【対象製品】
・弥生給与 24 +クラウド
・やよいの給与計算 24 +クラウド
・弥生給与 Next
・やよいの給与明細 Next【対応内容】
・定額減税対象者の判定
・家族情報の登録内容を基にした定額減税額の算出・管理
・定額減税額を反映した給与(賞与)所得税額の算出
・定額減税額の給与(賞与)明細書等への記載機能の詳細や対応プログラムの提供が決まり次第、法令改正情報ページ(https://www.yayoi-kk.co.jp/lawinfo/kaisei/20240408.html)でお知らせします。
更新日時2024/4/10 プレスリリース|弥生
弥生給与も定額減税対応機能のリリース予定が発表されました。
現在出ている4商品すべてが定額減税に対応されるようですので、安心ですね。
弥生給与を利用している方は、あわせて法令改正情報ページも確認しながら、機能のリリースを待ちましょう。
jinjer給与の定額減税対応予定
給与計算業務への影響も予測されることから、この度ジンジャー給与では、「定額減税」への対応を決定しました。
「定額減税」に対応する機能は現在開発中ですので、詳しい情報は追って本ページに追記いたします。2024年4月26日(金)追記
2024年5月13日(月)に定額減税に対応する機能をリリースします。
リリースする機能については、下記を予定しています。
・定額減税計算対象人数(本人含む)の情報を用いた定額減税控除後の所得税の自動計算
・定額減税に関する項目の明細書への反映
・定額減税に関する計算結果のレポート出力詳細は追って本ページにてご案内しますが、実際の操作イメージは下記動画を参考にしてください。
2024年4月8日(月)追記
定額減税に対応する機能のリリースに先立ち、ジンジャー人事労務にて、従業員管理>給与計算>[各種課税]タブへ、「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目を追加しました。
更新日時2024/2/29 9:19 サービスに関するお知らせ|ジンジャー
本項目には”従業員本人を含む扶養人数”を登録する必要がありますので、事前準備の一環として対応をお願いします。
jinjer給与では、定額減税対応機能が5月13日にリリースされることが決定したようです。
実際の操作イメージ動画も公開されていますので、見ておくと安心ですね。
先に人事労務機能の方がアップデートされていますので、利用している方はさっそく扶養人数を登録してしまうのが良さそうですね。
4月8日に人事労務機能と給与計算機能の両方に定額減税以外のアップデートも入っていますので、今のうちに確認しておきましょう。
人事労務freeeの定額減税対応予定
・「freee人事労務」において、本年6月から開始される定額減税への対応に向けて定額減税実績表作成機能の提供を開始しました
更新日時2024/4/2 ニュース(サービス情報)|freee
・2024年6月1日以降に支払う給与や賞与の源泉徴収税額から定額減税額を控除するために必要となる定額減税実績表の作成が可能です
・定額減税額の給与明細への反映は、2024年5月中の提供開始を予定しています
・freee人事労務は2024年5月中に定額減税(所得税)に対応する機能の提供を予定しています
更新日時2024/2/28 ニュース(サービス情報)|freee
・対象となる従業員の抽出から書類出力までをオンラインで完結できる機能の提供を行う予定です
freeeは定額減税対応機能の一部を4月2日にすでに提供開始しています。
給与明細への定額減税額の反映のみ、5月中の提供開始になるようですが、すでに定額減税額の計算ができるようになっているのは嬉しいですね!
クラウド型ソフトなので利用者側でアップデート等の作業も不要です。
早速機能を使ってみて、給与明細以外の部分を確認しておきましょう。
ジョブカン給与計算の定額減税対応予定
平素よりジョブカン給与計算をご利用いただき、誠にありがとうございます。
令和6年6月より、定額減税がスタートします。ジョブカン給与計算も5月中に定額減税機能をリリース予定です。
定額減税について、担当者の方に行って頂く事前準備のヘルプページを掲載しました。
更新日時2024/4/8 お知らせ|ジョブカン
下記のリンクからご覧ください。
定額減税(月次減税事務)の事前準備について
ジョブカンは、定額減税の対応機能を5月にリリース予定とのこと。
担当者向けのヘルプページが公開されていますので、リリースまでに一読しておくのが良いでしょう。
マネーフォワード給与の定額減税対応予定
当社は、『マネーフォワード クラウド給与』において、定額減税に対応する機能を2024年5月中に提供を開始する予定です。『マネーフォワード クラウド年末調整』においても、定額減税への対応を予定しています。今後も、定額減税をはじめ、法改正等に対応していくことで、手入力の手間やミスを解消し、人事労務担当者の業務効率化を実現してまいります。
(中略)
■定額減税への対応について
所得税に関する定額減税への対応により、控除対象者の抽出から各種帳票の出力までの一連の業務をクラウド上で完結できるようになります。
対象サービス:『マネーフォワード クラウド給与』※3
※3 今後は、『マネーフォワード クラウド年末調整』においても、定額減税への対応を予定しています。①控除対象者の抽出
定額減税の対象となる従業員を自動で抽出できます。②定額減税額の算出
登録されている家族の情報を元に対象金額を自動で算出できます。③給与・賞与計算から所得税額の控除
法定要件に沿って、2024年6月以降に支払う給与・賞与の所得税からの控除が可能です。④帳票の出力
更新日時2024/3/21 プレスリリース|マネーフォワード
定額減税を反映した給与・賞与明細など各種帳票を出力できます。
マネーフォワード給与では定額減税への対応機能を5月中に提供開始予定とのこと。
給与と連携できるマネーフォワード年末調整も、具体的なスケジュールはまだですが対応予定とのことで安心ですね。
マネーフォワード給与も搭載予定の機能がすでに決定していますので、機能を使いこなせるようそれぞれの言葉の意味を今から理解しておくのがおすすめです。
フリーウェイ給与計算の定額減税対応予定
対応方針は以下のとおりです。なお、現時点での予定のため、内容は変更になる場合があります。
■月次減税事務に関わる機能(2024年5月上旬までに公開予定)
・定額減税対象者に該当する配偶者や扶養親族の登録画面の追加 ※登録内容に応じて対象人数をカウントし、減税額合計を算出します
・給与・賞与明細からの所得税の自動控除、および明細書への減税額の印字
・各人別控除実績簿(CSV形式)の出力※本機能は2024年5月7日(火)20:00~22:00実施のシステムメンテナンス以降にご利用いただけるようになります。詳細はこちら。
■年調減税事務に関わる機能(2024年11月中に公開予定)
更新日時2024/4/26 15:30 FAQ|株式会社フリーウェイジャパン
・年調減税額の算出および還付・徴収額の計算
・源泉徴収票の摘要欄への減税実績の転記
フリーウェイでは定額減税の月次減税事務(6月から毎月の給与で減税する方法)に関わる機能は、5月7日の夜に公開予定とのこと。
詳しい操作方法や設定画面もすでに公開されていますので、機能公開前に詳細ページを見ておくのがおすすめです。
ただしフリーウェイ給与計算から国税庁が公開している定額減税の申告書を出力することはできないようですので、ご注意くださいね。
PCA給与の定額減税対応予定
以下の内容で対応を予定しております。
更新日時2024/4/10 11:32 FAQ|PCA株式会社
- 所得税における定額減税の対応:
- 月次減税事務・・・2024年5月16日(木)公開予定の給与DX/hyper Rev6.40にて対応いたします。
- 年調減税事務・・・2024年 年末調整プログラムでの対応を予定しております。
- 住民税における定額減税の対応:
- 減税後の住民税額が通知されるため、PCA給与ソフトでは、通知結果を社員マスターの住民税に反映していただくだけとなり、特別な計算等は必要ありません。
PCAでは定額減税に対応したプログラムを5月16日(木)に提供予定とのこと。
アップデート方法などサポートページのURLも公開されていますので、利用している方は必ずチェックしてくださいね!
まとめ:自社の給与ソフトの対応予定はこまめにチェック!
定額減税は2024年のみの制度で、対応の難しさが懸念されています。
だからこそ、給与計算担当者は事前にしっかり情報を手に入れ、勉強しておく必要がありますね!
ほとんどの給与ソフトメーカーは定額減税に対応予定で、シンプルなケースは給与ソフトがしっかり計算してくれると思います。
しかしイレギュラーな事案はいつでも起こりえますし、どのメーカーも一律に同じ機能を搭載してくれるわけではありません。
給与ソフト頼みではなく、制度そのものの勉強も忘れずにしておいて、6月に慌てないよう準備しておきましょうね。
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